「最近また外人だらけって聞くけど、本当にインバウンド戻ってきてるの?」
そう思う方もいるかもしれません。
この記事では、2025年現在のインバウンド(訪日外国人観光客)の動向を、最新データと現場の声をもとにわかりやすく解説します。
観光地だけじゃなく地方でも“外国人が増えている理由”を数字と事例でひもときます。
インバウンドとは?コロナ後の基本情報をおさらい
「インバウンド」とは、海外から日本を訪れる外国人旅行者を指します。経済的な波及効果が大きく、観光業にとどまらず飲食、小売、交通、エンタメなど幅広い分野に関わっています。
2019年には訪日外国人数が3,188万人を突破し、インバウンドは日本経済の柱の一つとして注目されていました。
しかし2020年、コロナウイルスの世界的拡大により、インバウンド需要は一時的に壊滅。国境封鎖や渡航制限によって観光業は大打撃を受けました。
そこから数年を経て、2023年以降徐々に訪日外国人が戻り始め、2025年現在では“コロナ前以上”の数字に届く月も出てきています。
特に注目されているのが「個人旅行(FIT)」「地方分散型観光」「文化体験」「キャッシュレス対応」などのキーワード。インバウンドは“量の回復”だけでなく“質の進化”を伴いながら、次のフェーズへと向かっています。
インバウンドは「最近どうなの?」最新データで検証
日本政府観光局のデータによると、2024年9月の訪日外客数は287.2万人で過去最高を記録しました。消費額も2024年10-12月期には2兆3,000億円を超え、2019年比で約2倍という驚きの数値を示しています。
旅行スタイルは、団体ツアーから個人旅行へと完全に移行。観光客は有名観光地だけでなく、地方都市や自然体験、地域文化など“その土地ならでは”の魅力を求める傾向が強くなっています。
これにより、観光地だけでなく地方商店や体験型施設にも経済効果が波及しています。
なぜ「外人だらけ」と感じるのか?その理由と背景
「また外国人多くなったな」と感じる背景にはいくつか理由があります。
まず、東京・大阪・京都など一部エリアに観光客が集中するため、実際の総数よりも密度として目立つ構造があります。観光地では日本語よりも外国語のほうが多く聞こえるシーンも珍しくありません。
また、SNSや口コミサイトによる情報拡散が一因です。InstagramやTikTokで話題になった店やスポットに訪日客が殺到するなど、“映える場所”が一極集中しやすく、同じ場所で外国人を多く見かける結果になっているのです。
実際にどこに外国人観光客が多いの?都市・地方別の傾向
依然として東京・大阪・京都の“ゴールデンルート”は人気ですが、地方都市にも明らかな広がりが見えています。
北海道ではニセコや小樽、九州では福岡・別府・熊本などが人気上昇中。LCCやクルーズ船の拡大により、地方空港から直接訪れる観光客も増加しています。
さらに最近では、金沢、白川郷、松本、安曇野など“静かな文化都市”や“自然が豊かなエリア”が欧米系旅行者から高く評価されています。
今後は「都市集中型」から「地方分散型」へと本格的にシフトしていくと見られています。
まだ海外から来てる?国別の訪日状況と人気ルート
訪日客の中でも多いのはアジア圏(韓国・台湾・香港・タイなど)で、LCCの充実と近距離利便性がその理由です。
中国からの観光客はコロナ後しばらく減っていましたが、団体旅行の規制緩和で再び増加傾向にあります。
欧米圏では、アメリカ・フランス・イギリス・オーストラリアなどからの訪日が増加中。彼らは滞在期間が長く、地方移動にも積極的で、伝統文化・温泉・アウトドアなどを好む傾向があります。
ルートとしては「東京→富士山→京都→大阪」が定番ながら、現在は“地域らしさ”を体験できる観光ルートへの人気が上昇中です。
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