北海道札幌市にある「ノースサファリサッポロ」は、通常の動物園とは異なり、来園者が動物と極めて近い距離で触れ合えることで有名でした。そのスリル満点の体験から「日本一危険な動物園」とも呼ばれていました。しかし、2025年9月末に閉園することが正式に発表され、多くの人々に衝撃を与えています。
本記事では、ノースサファリサッポロの概要、閉園に至った理由、そして今後の動向について詳しく解説します。
1. ノースサファリサッポロとは?
1-1. ノースサファリサッポロの特徴
ノースサファリサッポロは、2005年に開園した体験型の動物園で、通常の動物園とは一線を画すユニークな展示方法が特徴でした。
✔ 動物に直接触れることができる
✔ 猛獣エリアに柵なしで接近できるスリル体験
✔ ヘビ、ワニ、ピラニアなどの危険動物との近距離接触
✔ 「デンジャラスゾーン」などのスリリングなアトラクション
こうした特徴がSNSで話題となり、観光客にも人気のスポットとなっていました。
1-2. 施設の場所とアクセス
- 所在地:北海道札幌市南区豊滝469-1
- アクセス:札幌市中心部から車で約30分
- 駐車料金:普通乗用車 500円(税込)
1-3. 入園料金(2025年時点)
夏期料金(4月下旬~11月)
- 中学生以上:1,900円(税込)
- 小学生以下:700円(税込)
- 2歳以下:無料
冬期料金(1月~3月)
- 中学生以上:1,300円(税込)
- 小学生以下:600円(税込)
- 2歳以下:無料
2. なぜ閉園するのか?
ノースサファリサッポロの閉園には、以下のような要因が絡んでいます。
2-1. 無許可建築と法令違反
札幌市の調査によると、施設の一部が無許可で建設されていたことが発覚しました。さらに、都市計画法違反の疑いもあり、行政からの指導が続いていたものの、改善が進まなかったため、閉園を決定するに至りました。
2-2. 安全面の問題
「日本一危険な動物園」としての売り方が話題を集めましたが、その反面、来園者の安全管理に問題が指摘されることも多くありました。
✔ 柵なしでの猛獣展示
✔ ヘビやワニとの近距離接触
✔ ピラニアに手を入れる体験
過去には、来園者が動物に噛まれるなどのトラブルが報告されており、安全対策の不備が批判の的となっていました。
2-3. 維持費と経営の問題
動物園の運営には莫大な維持費がかかります。特に、猛獣や特殊な動物を扱うノースサファリサッポロでは、エサ代や飼育管理費用が高額になるため、経営の厳しさが指摘されていました。
✔ エサ代の高騰(特に肉食動物)
✔ 施設の老朽化による維持費増大
✔ 来園者数の減少による収益悪化
これらの要因が重なり、運営を続けることが困難になったと考えられます。
2-4. 近年の社会的な風潮
近年、動物愛護の観点から「動物を過度にストレスにさらす展示方法」についての批判が増えています。世界的にも動物園のあり方が見直される中で、ノースサファリサッポロの「スリル重視の展示」が議論を呼んでいました。
3. 閉園後の動物たちはどうなる?
閉園後の動物たちの行き先については、現在調整中とされていますが、以下のような方法が考えられます。
✔ 他の動物園や施設への移譲:国内外の動物園や保護施設に引き取られる可能性。
✔ 民間の動物保護団体による管理:一部の動物は民間の施設で保護される。
✔ 個別譲渡や飼育施設の新設:経営者が別の形で動物を管理する可能性も。
今後の発表に注目が集まります。
4. 閉園までに行くべき?
2025年9月末までは営業を継続予定なので、最後に訪れるチャンスはあります。ただし、
✔ 混雑が予想されるため、早めの予約推奨
✔ 施設の一部が閉鎖される可能性あり
✔ 安全対策に十分注意が必要
特に、閉園間際には多くの観光客が訪れると予想されるため、計画的に訪問しましょう。
5. まとめ|ノースサファリサッポロ閉園の理由と今後の影響
ノースサファリサッポロは、そのユニークな展示方法で多くのファンを魅了しましたが、法令違反、安全性の問題、経営上の課題などが積み重なり、2025年9月末で閉園することが決まりました。
この記事のポイント
✔ 閉園の主な理由は無許可建築・安全問題・経営難
✔ 猛獣や爬虫類とのスリル満点の体験が人気だった
✔ 動物たちの今後の行き先は調整中
✔ 2025年9月末まで営業予定だが、混雑が予想される
今後、動物園業界のあり方や、動物との触れ合いの形がどのように変わっていくのか、注目していきたいところです。最後に訪れるかどうかは、安全面を考慮した上で慎重に判断することをおすすめします。
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