SNSなどで話題の「トンカツ構文」についてご存知ですか?
ネット上でよく見かける「いいかい、学生さん…」というフレーズが始まりですが、実はこのフレーズ、漫画『美味しんぼ』から生まれたものなんです。
この記事では、トンカツ構文の元ネタやそのバリエーション、そして具体的な例文まで詳しくご紹介します。
ネットで広がった改変コピペや、どのようにしてこのフレーズが広まったのか、その背景を知ると、さらにこの構文が楽しめるはずです。
トンカツ構文の元ネタとは?漫画『美味しんぼ』から生まれた名言
トンカツ構文の元ネタは、実はあの有名な漫画『美味しんぼ』から来ているんです。
特に、第11巻に収録されている「トンカツ慕情」というエピソードがきっかけですね。
この話では、「いいかい、学生さん」というフレーズで始まる教訓めいたセリフが登場し、それがネット上で多くの改変コピペとして広がっていきました。
トンカツ構文の元ネタは『美味しんぼ』第11巻
トンカツ構文の元はおそらく足るを知るという事なのだと思うけれど、それを上辺だけ真似たこのポストはなんというか、素直にダサいと思った https://t.co/NyUzSuwn7y pic.twitter.com/d4EvUE2B29
— 伊都之@吸金瓶 (@itsuno1) October 7, 2024
『美味しんぼ』の第11巻には「トンカツ慕情」というエピソードが収録されています。
その中で、トンカツ店の主人が
「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。 それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」
という教訓を語る場面があります。
このセリフが、今では「トンカツ構文」として広く知られるようになったんですね。
美味しんぼ「トンカツ慕情」どんな話?
「トンカツ慕情」の話は、アメリカで150店舗のスーパーマーケットチェーンを経営する実業家の里井新一が、30年前に食べたトンカツの味が忘れられないという依頼を出すところから始まります。
かつて貧しい労働者だった里井新一は、ある日、街で見知らぬ男たちに襲われ、金を奪われました。
偶然その場に居合わせた善良な男性に助けられ、彼の経営するトンカツ店で食事をごちそうになります。
トンカツを食べ、感動した里井に対し、店の主人は「若いうちの苦労は身になる」と激励し、その妻も「勉強して偉くなってね」と応援します。
主人はさらに、「いいかい学生さん、トンカツをな・・・」という名言をアド倍します。
このエピソードは、里井が再びそのトンカツを味わいたいという願いと、夫妻に再会したいという願いを持って山岡たちに相談するところから始まります。
この物語は「美味しんぼ」の数多くのエピソードの中でも特に感動的な話とされていますね。
トンカツ構文の例文集:ネット上でのバリエーション
美味しんぼのトンカツの話は名エピソードだが、このように「いいかい学生さん」のフレーズが使われるのにモヤっとして、あまり好きでなくなった。 https://t.co/Mw38Tl0dA1
— ヘアーサロンイコマ (@ikoma_tokoya) October 8, 2024
トンカツ構文は、ネット上でいろんなバリエーションに変化していきました。
基本的な構造は、「いいかい、学生さん」という始まりで、教訓やアドバイスを伝えるものです。
も、ネットではもっとユーモラスな改変が多く見られるようになりました。
シンプルな教訓から面白いジョークまで、幅広く使われています。
トンカツ構文の例文:教訓めいた文章
いいかい学生さん、つるとんたんをな、つるとんたんをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間偉すぎもしない、貧乏すぎもしないちょうどいいくらいってとこなんだ。 pic.twitter.com/2eFJ6U2tTB
— 電機くん (@denkikun_stepup) October 7, 2024
トンカツ構文の基本形は、こんな感じです。
「いいかい学生さん、○○をな、○○をいつでも食べられるくらいになりなよ。・・・」。
こういう教訓的な文体がベースで、まるで人生の先輩からのアドバイスのようですよね。
- いいかい学生さん、GWにな、GWにいつでも休めるくらいになりなよ。それが、人間がえら過ぎもしない、貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。
- いいかい、学生さん、有休をな、有休をいつでも取れるくらいの仕事に着きなよ、それが人間きつすぎもしない緩すぎもしない、ちょうどいいワークライフバランスってやつなんだ。
トンカツ構文の改変?オモシロ例文
いいかい学生さん、ハーゲンダッツをな、ハーゲンダッツを月曜から食えるくらいになりなよ pic.twitter.com/ThvSz7FxpM
— no lo sé (@eson29) October 7, 2024
もちろん、トンカツ構文もネットで広まる中で、たくさんの改変がされてきました。
「いいかい、学生さん、○○をな…」という形だけで、元ネタの意味から大きく変えられたものもあります。
時には、元の意味や教訓から外れてしまうような使い方もあるんです。
でも、そんな自由な使い方もネット文化の一部として楽しまれているんですよね。
- いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるぐらいの経済力がつくころにはトンカツみたいな重たいものは食えなくなってた…。
- いいかい学生さん、でかいテレビをな、でかいテレビをいつでも買えるぐらいの経済力がつくころにはでかいテレビは死ぬほど安くなってる…
- いいかい、学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるのは上級国民だけなんだ。貧乏人は炭水化物で腹を満たすんだ。
まとめ
いいかい学生さん、唐揚げをな、唐揚げをいつでも揚げられるくらいになりなよ。 それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。 pic.twitter.com/ItcDXSNNzg
— ギムレット@マダミスGM (@gimlet1005) October 7, 2024
トンカツ構文は、漫画『美味しんぼ』から生まれたフレーズが元になっています。
元々は人生の教訓を伝えるシーンで使われたものですが、ネットでは様々な形で改変されてジョークやアドバイスとして使われています。
こうしたネット文化の一端を知っておくと、さらに面白さが増しますよね。
ぜひ、トンカツ構文をあなたも試してみてくださいね!
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